私立探偵 沢崎
私立探偵沢崎が活躍するハードボイルドミステリー作品の小説家。
「そして夜は甦る」
「私が殺した少女」
「さらば長き眠り」
の沢崎第1期三部作は有名だ。
原尞については、Wikipediaを参考にしてくれ。とにかく寡作の作家さんだ。
そして、沢崎のように、群れない男の色香がありそうである。
西新宿の高層ビル街のはずれに事務所を構える私立探偵沢崎。
「いきのいいセリフと緊密なプロット。チャンドラーに捧げられた記念すべき長編デビュー作!」とはハヤカワ文庫の裏表紙の言葉だ。
西新宿の雑踏
俺自身が今西新宿の片隅で仕事をしている。
この雑踏に沢崎と俺は一緒にいるわけだ。
このざらっとした街は確かにある意味クールかもしれないな。
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失踪した渡辺のやっていた探偵事務所のあるの西新宿。低家賃の雑居ビルが密集する区画にあると言う。
ほんの五百メートル先に超高層ビルが林立する新宿副都心に達すると場所らしい。
そのあたりの雑居ビルを探してみたが、見当たらない。仮に、雑居ビルと言っても、この辺りでは、家賃は相当高いはずだ。
沢崎人物像
作者の原尞がつい最近の新宿での読書会で言っている。
「沢崎を世の中のものに何の予断も偏見も持たない人物に設定している」
そう、沢崎には、相手がどんな立場であろうと世間的に偉い人であろうが金持ちであろうが、予断は全くないのだ。
そんなところで、人を評価は一切しないのだ。だから、どんな人間に対しても、同じ態度で臨める。
こういうスタンスでいることは難しい。
だからこそ、沢崎はシニカルな言葉を言える。俺はこう生きたいが、ナカナカ無理。
しかし、少なくとも、その気持ちは心のどこかに置いておきたい。
昨日と同じく青空。
しかし、昨日の暑さはなく、風は冷たい。
思い立ち、図書館で「愚か者死すべし」原尞と
「孤独の絆」藤田宣永を借りる。
久しぶりに原尞を読む。
孤独とは良いものである、時には。
なんてね。(言ってみたかった?)
【令和元年5月13日(月)】
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